言葉の選び方。

キミさんへ

もしかしたら私のあの言葉は配慮に欠けていたかもしれない。無神経な言葉だったかもしれない。いやな思いをさせてしまったかもしれない。
ふと会話の流れをたどりはっとしました。
私の考え過ぎだったらいいのですが。
プライベートで少しナイーブな話題。
自分の事をさらけ出したつもりで大胆になり相手の事情を想像し配慮する事に頭が回りませんてした。
それぞれ事情がある。
少し時間はたったかもしれないけれどそっとしておきたい事。
そこに触れてしまったとしたらと思うと悲しい。
言葉の選び方でずいぶん違うんです。
同じ事でも選ぶ言葉によって本当に違うんです。

子供はいらないと思ってたの。
子供を持つ事に積極的ではなかったの。

子供ができないようにしていた訳ではないんだけど。
自然の流れに任せていたんだけど。

彼女が不妊治療を経て子供を授かったのだとしたら?
長く辛い不妊治療によって授かった一人息子だとしたら?

子供を授かる事ができるのは当たり前ではない。
奇跡。
子供が無事に生まれてくるのが当たり前ではない。
たくさんの奇跡の連続。
私はそれを知っているはずでしょう?
乗り越えてきた自分が強くいられるからといって彼女がそうだとは限らない。
私は彼女の悲しい記憶のページをめくってしまったかもしれません。

自分が傷付いた時、もしかしたら私たちも逆に誰かにそんな思いをさせてしまっていたかもしれないね、と言ってくれた友人がいます。
少し気を付けるだけで誰かを傷付けずに済む。

ああ言った方が良かったかな。
こう言った方が伝わったかな。
よくフィードバックします。
言葉を選ぶ。
責任を持つ。

さと